とあるニュースが目にとまりました。
日本経済新聞社が21日まとめた地方銀行に対する緊急調査で、ペイオフ(預金などの払戻保証額を元本1000万円とその利息までとする措置)全面解禁を4月に控えながら、ペイオフに欠かせない預金情報の一括管理(名寄せ)作業を完了した銀行は5割にとどまることがわかった。
-日経新聞より抜粋-
で、何が気になったって、名寄せですよ、名寄せ。
名寄せって言葉の意味を知っている人ってどれくらいいるのでしょうか?
私はたまたま、仕事で名寄せをしていたことがあるので名寄せがどんな事か知っていますが、普通は知らないと思うのですが。。。それをニュースで当然の言葉として使って。。。
ニュースを見てて思うのですが、もう少しその用語の意味を説明してほしい。まぁ、最近はインターネットなるものがあるので、ググッてしまえば簡単なことならすぐに分かるのですが。。。
なので日経さん、
記事に出てくる用語にリンクをひっつけて、簡単に用語の意味を調べることができるようにしていただけると助かります。システム的にはそんなに難しくないでしょうし。
雑学:名寄せとは?
ペイオフが解禁されると銀行が倒産した場合、預金の1000万円までが保護対象になります。1000万円をこえると、超えた分は保証されません。
この1000万円ってのは、1つの口座につきでなく、1人の預金者に対してとなります。
なので、1つの銀行に複数の口座を持っていた場合、複数の口座の合計預金額が1000万円を超えていると保証がされません。(定期預金と普通預金も合算されて1人と計算されます)
なので銀行では、1人の預金者がいくつ口座を開設していて、合計金額がいくらかというのを必死に計算しています。
この、別々の口座が同じ人の口座ってことを認識するってのが結構大変なのですよ。
例えば、
大阪市住吉区なになに町6-82-1 けいじ
大阪市住吉区なになに町6丁目82-1 けいじ
となっていた場合、これが同じ人だってのは人間が見ればすぐ分かりますが、それをコンピュータが認識できるかっていうと、それは無理な話しで。。。だって、上は丁目がなくて、下は丁目があるから、違うでしょってコンピュータは思うはずです。
という訳で、名寄せは大変な作業です。
しかも、もし間違えて別々の人の口座を同じ人として合算するとえらいこっちゃいます。なので、名寄せとはかなり責任も伴う作業なのです。
なので、まだ5割ぐらいの銀行でしか名寄せが終わってないんだと思います。