Catalyst3550のIOSの復旧
ある日、いつものようにCatalyst3550を起動させると、変なプロンプトが。。。
switch:
これは、スイッチのROMモニタですね。。。
と、いうことはIOSが吹っ飛んでるってことですね。。。
あーあ。。。
Ciscoルータの場合ならIOSが消えても、miniIOSかROMモニタからTFTPを使って素早く復旧できるのですが、Catalyst系はIOSが消えた場合XMODEMしかありません。
XMODEMの難点は、かなり時間がかかること。。。(9600ですから。。。)
というわけで、今回はCatalyst3550のIOS復旧方法の紹介です。
まず全体の流れですが
1,Catalyst3550にPCをコンソール接続
2,FLASHの初期化コマンドを入力
3,XMODEMのコピーコマンドを入力
4,TerminalソフトからXMODEMでIOSを転送
5,Catalyst3550を再起動
6,復旧完成
では、各手順を見ていきましょう。
1,Catalyst3550にPCをコンソール接続
Catalystを設定するので、いつものようにロールオーバケーブルを使って接続します。
2,FLASHの初期化コマンドを入力
Catalyst3550に以下のコマンドを入力します。
switch: flash_init
switch: load_helper
(注意:load_helperと入力しても画面上は何も変化しません)
3,XMODEMのコピーコマンドを入力
Catalyst3550に以下のコマンドを入力し、Catalyst3550をXMODEMの転送待ちにします。
switch: copy xmodem: flash:ファイル名
(注意:xmodem: とflashの間にはスペースが入ります)
上記のコマンドを入力すると
Begin the Xmodem or Xmodem-1K transfer now...
C
こんな感じのメッセージが表示されて、XMODEMの転送待ち状態になります。
4,TerminalソフトからXMODEMでIOSを転送
3のコマンドを入力したTerminalのウィンドウのままで、Terminalソフト上でXMODEMの転送を行います。
TeraTermなら下記のようにするとXMODEMで転送できます。
このあと、どのファイルを転送するか指定できるので、転送したいIOSを選択します。
そうすると、XMODEMの転送が始まります。
途中経過がTerminalソフト上に表示されますので、100%転送されるまで待つべし。
5,Catalyst3550を再起動
転送が終わったら、そのままのプロンプト上でbootコマンドを入力します。
switch: boot flash:ファイル名
問題なくIOSが転送されていれば、快適にIOSが起動するはずです。
6,復旧完成
お疲れ様です。
Ciscoの解説はこちらです。